デグーは運動量が多く活発な動物ですので、思いもよらない事故で骨折をしてしまうことがあります。小動物の骨折はとても厄介で、治療にも根気と時間が必要になってきます。
デグーの思い通りに手足が動かない不安やストレス、身体への負担を少しでも軽くするためにも、早期に発見して治療をしてあげたいですね。
今回はデグーの骨折についてを紹介します。
デグーが骨折したらどうすればいい?
「足を引きずっている」「手足がありえない角度を向いている」「地面に足をつけない」など、いつもと違うデグーの異変に気づいたら、出来るだけ動き回らないような小さなケージ(キャリーケース、プラケース)に入れましょう。そして、早急に動物病院を受診する必要があります。
デグーはペットとしてまだポピュラーではないため、エキゾチックアニマルを取り扱う動物病院でも、デグーの専門知識を持って受入れてくれる動物病院は限られています。そのため、普段から健康診断を兼ねて、デグーを診てくれる詳しい知識を持っている動物病院を探しておくとよいでしょう。
動物病院は予約制であることが多いので、事前に電話予約をいれてデグーの受入れが可能かどうかを確認をしましょう。
デグーの骨折を早く気付いてあげるには?
骨折に早く気付くためには、飼い主さんがデグーの動きを毎日チェックしてあげることが大切です。その子の普段の動き方のパターンを知っておくことで、いつもと違う異変に気付き、早期治療を受けさせてあげることが出来ます。
日々の観察を欠かさず、出来るだけ骨折に気づいてあげられる環境を作ることも大切です。
骨折の症状
骨折している場合の症状は、活動時間なのにじっとしていたり丸まっていたりします。ぐったりして元気がないように見えることもあります。
また、骨折した場所によりますが、床につかないように手足を浮かせて歩いたり、足を引きずっていたりなど動作に異変が見られます。
骨折だけでなく内臓や脊椎も損傷してしまっている場合は、四肢が麻痺したり、自力での排尿が困難になります。
骨折に多い原因
デグーの骨折は、高いところからの落下によるものが多いです。落下はケージ内でも室内でも起こります。
ケージ内では、ケージや回し車の網に爪や指や手足を引っかけてしまいデグーが暴れることによって骨折する例があります。
室内では、デグーを手や肩に乗せたまま立っていたり歩いている時、部屋で遊ばせている時の家具等の高いところからの落下が多いです。
また、人や物に踏み潰されることによって骨折することもあります。
骨折の治療
デグーの骨折の場合はギブスが使えず、手術をするリスクを考慮して自然治癒を待つケースが多いです。しかし、自然治癒であれば動物病院に行っても仕方がないと自分で判断せず、早急に受診するようにしてください。
中には、思い通りにならない手足にストレスを感じ、違和感から自分で噛みちぎってしまうことがあります。そうなると出血多量で命を落とす危険性があります。
自然治癒の場合は骨折の箇所にもよりますが、絆創膏などで固定をしたり運動制限を行います。骨折の状況が酷い場合や年齢によっては、手術をしてピンで固定したり手足を切断することもあります。
デグーの骨折を防ぐには?
事故対策のPOINT
- 爪が伸びすぎないように爪切りをする
- 部屋んぽはデグーの位置を常に把握しておく
- 下敷きになってしまわないように物は片づける
- 部屋んぽ中は窓やドアを閉めておく
ケージ内のレイアウトを安全なものにしましょう。飼育下にあるデグーは爪がどんどん伸びていきます。回し車やケージの網に引っ掛けてしまわないように爪切りをしてあげましょう。爪切りに不安がある飼い主さんは、無理をせずに動物病院などで切ってもらうようにしてください。
そして、室内で遊ばせている時には出来るだけデグーから目を離さず、常にどこにいるか把握できるようにしましょう。
野生のデグーは巣穴を掘って集団で生活をします。そのため何かの隙間や物の下に潜り込むことが大好きです。デグーが見当たらなくなってしまった時は、ラグマットやクッションの下にいないか確認をしましょう。
デグーをケージ内から出すときは、なるべく物は片づけて、誤って踏み潰してしまうことがないように対策をとっておくのがよいでしょう。
デグーの骨折・まとめ
デグーは痛みに強い動物だといわれています。そのため、ケガをしていても平気な様子をしていることがあります。落下事故等、ケガをした可能性があるなと思う時は、念のため動物病院を受診すると安心です。
普段からデグーに強い信頼できる動物病院を探しておくと受診や治療もスムーズに行えます。特に骨折の場合は獣医さんによって「手術をする」「自然治癒を待つ」という極端な選択になります。
日頃の定期的な健康診断を利用し、飼い主さんが信頼して大切な我が子(デグー)をお任せできる動物病院を探しておくといいですね。