ハリネズミが口呼吸をしている?普段と違う呼吸をしている時にとる行動とは

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ハリネズミが息苦しそうに口を開けて呼吸をしている様子が見られるときは、感染症やアレルギー、またはストレスや飼育環境の問題などが考えられます。今回は、口呼吸をしているハリネズミに考えられる疾患や治療法、家庭内で出来るケアなどについて紹介します。

 

ハリネズミの口呼吸は危険

哺乳類は鼻で呼吸することにより、外部からの異物が器官や肺に侵入することを防ぎます。

冷たく、乾燥した空気が鼻で呼吸することにより加湿されるという役割もあります。そのため口呼吸は口内が乾燥することにより感染症にかかりやすくなったり、歯肉炎を起こしたり虫歯にもなりやすくなるといわれています。

また鼻呼吸では空気が温められ肺に届けられますが、口呼吸の場合は直接冷たい空気が送りこまれるため、肺の免疫力が低下するなど肺に負担が掛かってしまいます。

 

ハリネズミが口呼吸する原因は?

哺乳類は通常は鼻から呼吸を肺へと送りますが、鼻から息がしづらくなるのは人間もハリネズミも同じメカニズムだと考えられます。風邪を引いているなど鼻に何らかのトラブルがあり、鼻から息がしづらい状況であるといえます。

 

鼻炎

 

症状

鼻詰まりや、鼻水が出ている
くしゃみがよく出る
鼻ちょうちん、鼻からの気泡が見られる

 

原因

不衛生やほこりが多い環境
免疫力の低下
温度が低い、隙間風などの環境ストレス

1歳未満に多く見られる病気です。治療法は抗生物質の投与や、衛生面や環境改善の見直しなどを行います。ハリネズミは床材などでアレルギーを起こしやすい動物なので、針葉樹の床材や細かな埃が舞うような床材の使用は避けることをお勧めします。

鼻炎がある個体には、衛生面に優れているペットシーツや紙製の床材、爪が引っ掛からない目の細かいフリースの布などがいいでしょう。注意点としては、布類をかじってしまう個体は、誤食の原因となり閉塞を起こしてしまう危険があるので向いていません。

 

気管支炎・肺炎

 

症状

全身を使って呼吸をする
呼吸音の異常や呼吸困難
咳・食欲がない
原因

ストレス
免疫力の低下
異物を吸いこんだり誤嚥(ごえん)が原因

人間と同じでハリネズミも誤嚥(ごえん)を起こします。誤嚥とは飲食物や唾液が間違って食道ではなく気管に入ってしまうことです。それが気管支炎や肺炎の原因となってしまうことがあります。

病状が進行して肺炎までに至ると、命に関わる危険性が増してしまいます。ですので、動物病院での早急な治療が求められます。

治療法は、抗生物質の投与や吸入器を使い治療します。併せて飼育環境の見直しや温度・湿度の管理を行います。食欲がない個体には、少量でもしっかり栄養が摂れるような食事メニューに変更します。

 

ハリネズミの呼吸疾患、家庭内で出来るケア

ハリネズミの呼吸疾患は病状が進み重症化してしまうので、とても危険です。家庭内でも日頃から予防、または悪化しないためのケアをしておきたいですね。

ここでは、家庭内で出来る対策について紹介します。

 

低アレルギー性の床材の使用

 床材選びのPOINT

床材では低アレルギー素材のものを使用し、衛生面や埃が舞わない環境を整えます。また吸湿・保温性が高いものを選びましょう。

現在は小動物用に低アレルギー素材の紙製の床材が販売されています。100%パルプで、吸湿や通気性にも優れ、夏は涼しく冬は暖かいといった特徴があります。価格はウッドチップ等に比べるとそれなりといったところですが、保温対策や埃対策はしっかり施されています。

低アレルギー素材の床材を使用することで、肌の赤みが無くなりくしゃみが改善された報告もありますので、試してみる価値はあると思います。

ウッドチップなどはダニが付いてしまったときに繁殖しやすく、細かい埃が舞うのでアレルギーがあるハリネズミは勿論、健康なハリネズミがアレルギーになる可能性があります。

 

湿度の徹底管理

 湿度のPOINT

ハリネズミの適正な湿度は40%までとやや乾燥した状態が適していますが、肌や呼吸の乾燥が気になる個体には「60%くらい」までと適度な湿度が必要。

健康なハリネズミはやや乾燥している状態を好みますが、個体差があり皮膚トラブルの多い子や乾燥肌の子は、適度な湿度がなければ乾燥して皮膚病になりやすいといわれています。

しかし湿度が60%以上になると、ダニが好んで発生しやすくなりますので注意が必要です。湿度は高すぎるとダニやカビが繁殖し、低すぎるとウイルスやバクテリアが繁殖するので、40~60%に管理することが健康的な飼育環境だといえるようです。

 

食事の見直し

 食事アレルギーのPOINT

デリケートなハリネズミは食事1つで病気になりやすいです。ハリネズミ専用のペットフードでの飼育や、乳糖アレルギーの心配がないヤギミルクがお勧めです。

食べ物アレルギーは鼻水・鼻詰まり・下痢などで体重が減少してしまい、免疫力の低下を引き起こし、酷い場合は命に関わる危険性があります。ヤギミルクは乳糖を分解しやすく、ハリネズミによくお勧めされていますが、最初は様子を見ながら与えるようにしましょう。

ハリネズミの体に必要な栄養素は、脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの摂取が大切です。またアレルギーの原因を特定し除去することが重要です。食べ物アレルギーが気になる方は獣医さんと相談の上、フードを選ぶと安心です。

 

ハリネズミの口呼吸・まとめ

ハリネズミが口呼吸をする原因は、鼻詰まりや鼻水で呼吸がしづらいため口呼吸をしていると考えられます。その原因はアレルギー性のものや、風邪、感染症、気管支炎や肺炎などが考えられます。日頃から健康チェックをマメに行い、飼育環境の管理は抜け目なく行いましょう。

ハリネズミの状態によっては、早急に動物病院で受診されることをお勧めします。

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