ハリネズミがダニに寄生された時の対処法

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ヒゼンダニの寄生はハリネズミに多く見られます。寄生されてしまうと皮膚に激しい痒みが出たり、大量の抜針や、背中の針の間に大量の白いフケが出たりなど、見ているだけで可哀想になります。

今回はダニが原因で起こるダニ症の症状や治療法、ハリネズミがダニに寄生されたときの対処や予防法など「ダニ」をテーマに紹介します。

 

ハリネズミのダニ症とは?

ヒゼンダニと呼ばれる疥癬ダニ(かいせん)は、皮膚に疥癬トンネルと呼ばれる穴を掘って、メスはその中に産卵することで知られています。その卵が3~4日程で孵化し、成虫になった疥癬ダニのメスがまた疥癬トンネルを掘って産卵を繰り返し、増殖していきます。そのライフサイクルは10~14日間だといわれています。

ヒゼンダニは小さなダニですが、家庭内でも虫眼鏡や顕微鏡などで姿を見ることができます。ヒゼンダニは寄生しているものの体温を好み、人や動物の皮膚から離れると2~3時間で死滅します。

 

症状や治療法

 

症状

 

皮膚が赤くなり激しい痒みがでる
背中の針の間に大量の白いフケが出る・抜け針が酷い
顔に白い粉のようなものがふく
元気消失や食欲不振
診断法 顕微鏡検査で皮膚やフケからダニや卵を見つける
治療法 駆虫剤の投与、滴下

寄生が軽度であれば無症状であることも多く、針の付け根や目の周りに寄生されることが多いです。しかし寄生が酷くなると、激しい痒みや元気がなくなり食欲不振を起こしてしまいます。

治療法は至ってシンプルで駆虫剤を注射したり、皮膚に垂らして使用します。この駆虫剤は卵には効果がないため7~14日サイクルを待って、繰り返し3・4回に分けての投薬を行います。

 

原因は?

ヒゼンダニが寄生している動物との接触や、床材・布生地・タオルを通して感染します。繁殖施設やペットショップなどは多くのハリネズミがスペースを共有しているため、感染が広がりやすくヒゼンダニに寄生されてしまっているハリネズミが多くいます。

 

ハリネズミから人にもうつる?

人間もヒゼンダニに寄生され、初赤や線状の炎症、水疱が出来て激しい痒みを伴います。

しかし、人間に寄生するヒゼンダニは人のみで生きていて、動物に寄生しているダニが人に寄生しても疥癬トンネルを掘って卵を産卵することが出来ないため、一過性の症状で治まります。ですが、掻いてしまい細菌の感染を起こしてしまうと重症化してしまうことがあります。

ヒゼンダニが、動物から人に感染することは知られていますが、現在のところは人から動物に感染したという報告はないようです。しかし、その危険性は否めないようです。

 

ハリネズミの耳ダニ症とは?

 

症状

ワックス状の耳垢が溜まり悪臭がする
激しい痒みを伴う
痒みや違和感からの食欲不振
診断法 顕微鏡検査で皮膚やフケからダニや卵を見つける
治療法 駆虫剤の投与

ダニ症はハリネズミによく見られる疾患ですが、耳ダニ症はダニ症よりは少なく、時折見られる疾患です。ダニ症と同じ検査法で治療法も同じく駆虫剤の投与で行われます。

耳にワックス状の耳垢が溜まり匂いも強いため、耳のケアとして耳かきをしてしまいがちですが、耳垢を奥へと押し込んでしまう可能性があるため、処置は動物病院でしてもらうほうが安全です。

ハリネズミの耳のトラブルやケア等は、以下リンクを参考にしてみてください。

 

ハリネズミの正しいダニの予防

 予防POINT

  • 感染しているかもしれない動物との接触を避ける
  • 新たなハリネズミを迎えるときは衛生的なペットショップから
  • 清潔な飼育環境を保つ
  • 虫眼鏡や顕微鏡でチェックして早期治療を心掛ける

ダニが好む湿度は60%以上です。日頃の湿度管理をしっかりと行い、ケージ内を清潔に保つことが予防へと繋がります。ケージや飼育グッズ等も、可能なものは定期的に煮沸消毒をしてあげるとよいでしょう。床材は1・2週間に1回を目安として交換してあげましょう。

ヒゼンダニなどは虫眼鏡や顕微鏡でチェックすることが出来ます。白いフケをセロハンテープで摂取して顕微鏡で見ると、寄生していればダニの動く様子が見られます。家庭内でダニを発見できれば早期治療に繋がりますので、重症化することを防ぐことが出来ます。

 

ハリネズミのダニ症、家庭内で出来るケア

飼育しているハリネズミが既にダニ症に感染してしまっている場合の、家庭で出来る有効なケアや、やるべき対策についてを紹介します。(動物病院での治療を受けていることが前提です。)

 

お風呂に入れる

 入浴POINT

  • ストレスを与えない回数で行う
  • シャンプーを使用する場合はすすぎ残しに注意する
  • 入浴後はしっかりと乾かしてあげましょう
  • 入浴を嫌がる個体は濡れタオルで拭いて清潔にする

ハリネズミのダニ症には入浴も有効とされています。ノミ・ダニの予防や駆除を目的とするシャンプーもあるので獣医さんと相談の上、使用するのもいいかもしれません。ダニが酷いと、ハリネズミを洗った後の残り湯を見るとかなり汚れています。

ダニ症に有効とされている入浴ですが、ダニの場合は強く付着しているので完全に落としきれるといったものではなく、皮膚を清潔に保つのが目的です。

 

飼育グッズの熱消毒

 熱消毒POINT

ダニは高熱や乾燥に弱く、50℃以上の環境に10分間以上さらされると死滅しますので、可能なものは50℃以上で10分間、煮沸消毒をするといいでしょう。

診察でダニの寄生が認められた場合は、床材は全部新しく交換して、飼育グッズは全て煮沸消毒を行います。このとき煮沸消毒や熱消毒が出来ないものは、捨ててしまうことをお勧めします。

普段から飼育環境を清潔に保つことは大切ですが、毎回ハリネズミの匂いが分からなくなるほどピカピカに掃除してしまうとストレスになってしまいますので、適度に掃除や飼育グッズの煮沸消毒を行うようにしましょう。

また飼育グッズを購入する際は、丸洗い出来て天日干し可能な素材を選ぶといいでしょう。

 

ハリネズミがダニに寄生された時の対処法・まとめ

ハリネズミがダニに寄生されてしまった場合は早期治療が鍵となります。重症化すると元気がなくなり食欲不振に陥ってしまいますので、注意が必要です。

治療法はシンプルですが、熱消毒や飼育グッズの煮沸消毒など、飼い主さんにとっての負担がとても大きいです。治療後もまたしっかり消毒をしておかないと寄生されるかもしれないと不安になってしまうかもしれませんが、気負わずのんびり対策をとっていきましょう。

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