ハリネズミは好奇心旺盛で、運動量がとても多い生き物です。刺激のある遊びは、ハリネズミの本能を満足させ、ハリネズミと飼い主さんの相互コミュニケーションにもなります。
そこで今回は、ハリネズミの遊びの1つである『部屋んぽ』の必要性や、やり方、注意点などを詳しく紹介していきたいと思います。
目次
部屋んぽは絶対に必要なの?
ハリネズミのケージが広く、十分に運動が出来て、飼い主さんとのコミュニケーションがとれているようであれば、必ずしも部屋んぽが必要であるということではありません。
野生下のハリネズミは、縄張りの意識が強く、飼育下のハリネズミにもその探索意欲や本能は残っています。部屋の中を繰り返し散歩させてあげることで、縄張り確認ができ、ハリネズミの本能をさらに満たせてあげることもできます。
可能であれば、ケージから出してあげて、運動する機会や遊ぶ機会を作ってあげましょう。
どこで遊ばせる?
ハリネズミにとって危険なものがなく、いつでも安全を確認できる場所で遊ばせます。
犬用のサークルを使用するのも手ですが、犬用のサークルは柵の幅が広いのでハリネズミが脱走してしまいます。100円ショップで目の細かい網が販売されていますので、サークルに張ってください。
子供用のプールを使用して遊ばせるのもいいでしょう。
いつから遊ばせる?
環境に慣れないうちからの部屋んぽは、ストレスになり、ハリネズミへの負荷が大きくなってしまいます。
初めての部屋んぽは、ハリネズミが生活環境に慣れている、飼い主さんとのコミュニケーションがしっかりとれる状態になっていることを確認できてから行うようにしましょう。
適切な時間や頻度は?
ハリネズミは夜行性なため、日が落ちてから行動が活発になります。その習性を活かして、部屋んぽは夜の活発な時間帯にしたほうがいいでしょう。
散歩の時間の長さに決まりはありませんが、飼い主さんの負担にならず遊ばせられる時間で行いましょう。あまり短すぎても長すぎてもストレスになりますので、毎日決まった時間に30分くらいが理想です。
部屋んぽでの注意点は?
部屋んぽをさせる際には、先に部屋をハリネズミが安全に散歩できるように片づけましょう。
片づけのポイントは、ハリネズミの低い目線での安全性を重視します。床上5㎝ほどの高さがハリネズミの目線となります。室内の安全点検をしっかりとして、不安要素は取り除くようにしましょう。
多頭飼いの場合は、同じケージで飼育しているハリネズミなら一緒に散歩させても大丈夫です。ケージを分けている場合は、時間をずらして個別で遊ばせるようにしてください。
家具の隙間は塞ぎ、コード類は片づけておく
電気コードをかじってしまうと感電してしまったり、漏電してしまい火災の原因になってしまいます。とても危険ですので、電気コードがたくさんある場所へは近づけないようにしましょう。電気コードは保護チューブを巻いたり、可能であればコード類は片づけてコンセントカバーなどをしておくと安心です。
また家具の隙間は新聞紙を丸めたものや段ボールで塞ぐなど、ハリネズミが入りこんでしまわないように対策をとりましょう。自分が入れないような隙間にも入り込もうとするので、見落としがないように家具はぴったりと壁に寄せて、隙間を塞いでおきましょう。
高いところや足元に注意する
ハリネズミの爪は人間に近い平爪なので高い場所によじのぼったりすることはありませんが、足場になるものがあれば登ってしまうことがあります。転落などの危険があるため、足場となるものがあるかチェックをしておきましょう。
慣れてくるとハリネズミは、飼い主さんの声を聞いて足元に近寄ってくることがあります。不注意でうっかり蹴ったり踏んづけてしまわないようにしてください。またハリネズミは、物の下に入り込む習性があるので、部屋んぽの際はハリネズミがどこで何をしているのか把握することが重要です。
脱走させないように注意する
部屋んぽをさせるときは、必ず窓やドアは閉めておいてください。キッチンや風呂場など安全対策が出来ていない場所へ行ってしまわないように、注意しましょう。
散歩の部屋は一部屋だけと決めて、遊ばせるようにしましょう。
口にすると危険なものは片付ける
薬の錠剤が落ちていたり、灰皿を床においてあるなど、ハリネズミが口にすると危険な物は必ず片付けておきましょう。
また輪ゴムやサランラップや小さな部品など、ハリネズミの誤食は閉塞を起こしてしまう原因になります。観葉植物や園芸植物の中にも毒性があるものが少なくありません。こうしたものはハリネズミが遊ぶ場所には置かないようにしましょう。
ハリネズミの部屋んぽ・まとめ
部屋んぽは絶対に必要というわけではありませんが、広い場所での散歩は運動不足の解消・ストレス解消にもなりますし、飼い主さんとの良いコミュニケーションにもなります。
危険なものを取り除いた上で、散歩をさせてあげましょう。安全性を確保するのが難しい場合は、無理をせず犬・小動物用のサークルや子供用プールなどを上手に利用しましょう。
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