ハリネズミを飼育するにあたって1番多い悩みが、ハリネズミとのスキンシップ問題です。基本的にはハリネズミは犬や猫のようになつくことはありません。どちらかといえば、観賞用の生き物です。
なつくことはないものの、人に慣れさせることは出来ます。今回は、ハリネズミと触れ合いたいという飼い主さんのために、ハリネズミと仲良くなるポイントを紹介します。
目次
なぜうちの子は慣れてくれないの?
ハリネズミも人と同じで様々な性格の子がいます。臆病な子がいれば好奇心旺盛な子など、個体によって性格は十人十色(十匹十色)です。その子に合ったスキンシップを毎日繰り返しとることが大切です。
しかし、過度なスキンシップは必要ありません。単独生活を好むハリネズミにとって不慣れな環境でのスキンシップは逆にストレスになります。
「うちの子が慣れてくれない」という飼い主さんは、ハリネズミをお迎えしたばかりの頃に段階を踏まず、過度に長時間のスキンシップをとっていませんでしたか?
ハリネズミと仲良くなるには?
ハリネズミを飼育する以上は、ハリネズミを人の手に慣れさせておく必要があります。人に慣れないまま生活をすることは、ハリネズミにとってもストレスになります。
また健康診断や診察・治療の際も、人の手に慣れていないハリネズミは身体を丸くして針を立ててしまうため、本来ならば不要な麻酔をかけなければいけなくなります。麻酔は月数回程度なら大丈夫ですが、やはり身体への負担が心配になる方も多いでしょう。
ハリネズミのためにも、人に慣れさせておきましょう。
ポイント1:食事の際は声掛けをする
ハリネズミに食事をあげるときは、手の匂いをかがせて話かけるようにしましょう。これは、この匂いや声がするとご飯がもらえるという良い認識をさせるためです。
慣れてくると自分から寄ってきたり、手に乗ってきたりするようになります。
ポイント2:抱っこでスキンシップ
食事の際の声かけなどで、手の匂いを自分から嗅ぎにきたり人の手に抵抗がなくなってきたら、抱っこの練習をします。嫌がる様子を見せたら中断するなど、ハリネズミの状態を見ながら短時間からスタートしてみましょう。
ポイント3:アプローチは必ず前方から
ケージによっては、上から手を入れたりハリネズミの死角からアプローチをすることが多いという飼い主さんも居ると思います。そのときにハリネズミを驚かせてしまうと、いつまでも警戒心を持ったまま慣れてくれません。
まず、手を入れる前にハリネズミに人がいるということを確認させる必要があります。声や匂いなどで飼い主さんが近づいてきたことを知らせましょう。
ポイント4:どんな時も無理強いは厳禁
ハリネズミが怖がって逃げているときは、無理強いをして追いかけて触るなどの行為は辞めましょう。無理に触れたり抱っこをしようとすると、余計にハリネズミを怖がらせてしまうことになります。
ポイント5:部屋んぽをさせましょう
部屋で散歩ができる環境であれば、危険なものを取り除いてから遊ばせてあげましょう。わざわざ部屋で散歩しなければいけないということではありませんが、ハリネズミにとって良い刺激になりストレス発散にもなります。
ハリネズミと仲良くなるには・まとめ
どんなときもハリネズミに無理強いや驚かせるということをしてはいけません。無理をせず、ハリネズミから来るのを待つというスタイルを念頭におきましょう。
またハリネズミを慣らすときは、飼い主さんもハリネズミに慣れることが大切です。ハリネズミの威嚇に驚いてビクビクしたり、大声を出してハリネズミに警戒させてしまわないように、ハリネズミと触れ合うときは平常心でリラックスしながら接するように心掛けましょう。
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