ハリネズミの『最適湿度は40%まで』と、やや乾燥した湿度が良いとされていますが、保湿などのケアは本当に必要なのでしょうか?今回は皮膚トラブルの多いハリネズミの保湿の必要性や、お肌のトラブル防止にはどのようなものがあるかなど、ハリネズミの保湿をテーマに紹介していきます。
目次
ハリネズミの保湿は必要?
冬の乾燥の影響を受けるのはハリネズミも同じで、中には肌が乾燥しやすい・耳が割れてしまうなどの個体もいます。
冬は暖房やヒーターなどで温度管理をするため、室内の湿度が20~30%しかないという日も少なくありません。ですので、加湿器などで湿度を40%に保ち、しっかりと乾燥対策をする必要があります。
乾燥を気にするあまり湿度を高くしすぎると、ダニやカビの原因になってしまいます。ダニは湿度が60%以上で発生しやすいと言われています。
ハリネズミの保湿をしないとどうなる?
ハリネズミはやや乾燥した状態を好む性質がありますが、湿度が適切でない場合(低すぎる・高すぎる)は皮膚トラブルが多くなります。
ケージ内が極度に乾燥している場合は、大量のフケが出ることがあります。
健康なハリネズミは皮膚が乾燥してかさつくことはありません。皮膚トラブルのチェックとして、背中の針の間などに白いフケが出ていないか念入りにチェックしましょう。
肌のトラブルを防止する方法はある?
ハリネズミが痒がったり、背中から白いフケが出ている場合は、乾燥だけが原因じゃないことも多いので動物病院で相談をしてください。乾燥によるフケであれば、薬の処方や保湿対策を指導してもらえます。
それでは家庭内で出来る「ハリネズミの肌を健康に保つ方法」などを紹介します。
オートミール風呂
オートミールは、人間の赤ちゃんのアトピー肌や乾燥肌を改善することで知られています。オートミールは全粒穀物なので、植物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富で、肌の症状を落ち着かせるといわれています。
オートミールはネット販売や近所のスーパーなどでも手軽に手に入り安価であるため、ハリネズミの保湿ケアに人気があります。
使用法は、オートミールをお茶パックに入れてお湯に浸します。お湯の色が白く変色するのを待って入浴させてあげてください。
保湿スプレーを使用する
肌の乾燥防止やフケの防止改善、ダニ・ノミの予防に良いとされています。また針にツヤが出たり、消臭の効果があります。
ネットやペットショップで手軽に購入できますが、ハリネズミはアンティング(唾液塗り)をするためスプレーを使用してみたいけど抵抗があるという飼い主さんもいると思います。そんな時は、動物病院でも保湿スプレーを購入できるところがあるので、一度相談してみてはどうでしょうか。
白ワセリンを塗る
無香料・無着色のワセリンを使用します。ワセリンはスーパーなどでも300円程度で購入できます。ハリネズミとのコミュニケーションがしっかりとれていないと、使用しづらいという難点はありますが、気軽に安価で購入でき保湿の効果があるので広く使用されています。
綿棒などにとって指になじませ、乾燥している部分や耳に塗ってあげましょう。
加湿器を使用する
乾燥対策に最も有効的で効果が感じられるのは、加湿器です。可能であれば加湿器を設置しましょう。
電気を使わない気化式の卓上加湿器や超音波式の物などは、場所もとりませんし、電気コードも使用しないので、ケージの中に入れて使用することもできます。
加湿器を使用する際は、湿度の上げすぎに注意をしましょう。
ハリネズミの保湿・まとめ
ハリネズミも冬場などは乾燥の影響を受け、痒がったりフケが出ることがあります。痒みが強いとストレスになってしまいますし、皮膚トラブルの原因になってしまいますので、保湿には十分な注意が必要です。
健康なハリネズミは乾燥して肌がかさつくことはありませんが、肌のかさつきが気になるようであれば動物病院で原因を特定して、獣医さんに保湿ケアの指示を仰ぐようにしましょう。
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