ハリネズミから頻繁に『目やに』が出ていたり、『涙』が出ていたら目のトラブルを起こしている可能性が高いです。今回は、ハリネズミの、目やにが出ているときに注意しておきたい目のトラブルや、対処法・治療法などを紹介します。
目次
目やにがでていると考えられる原因
ハリネズミに目やにがたくさん出ているときは、埃が入ったり床材や砂が目に入ったりといった『外部からの刺激を受けている』ことが多いです。
目やにが多くなるとハリネズミが目を気にしてしきりに掻いて、角膜を傷つけてしまうことがありますので、爪の伸びすぎには注意をしましょう。
ハリネズミの目の病気は?
ハリネズミの目の病気には老化が原因で起こりうるものや、外傷から進行してしまう病気、細菌感染による病気などがあります。
早期発見・早期治療で治る可能性も高くなりますし、ハリネズミへの負担も軽くなります。毎日のお世話で、少しの変化や体調不良のサインを見逃さないようにしましょう。
白内障
症状 | 黒目が白く濁ってしまう |
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目やにが多い | |
重症化すると失明してしまう | |
原因 | 外傷からの傷の後遺症 |
老化が原因のことが多い(稀に若い個体でも発症) |
白内障には完治がないため、特に治療は必要がありません。発症するといずれは視力を失ってしまいますが、元よりハリネズミは視力がよくなく、暗い場所のものを識別できる程度だといわれています。
ハリネズミは臭覚や聴覚を使って生活していますので、白く濁った眼球をみると可哀想になりますが、急にケージ内の環境を変えたりしなければ生活していくことが可能です。
また落下などの事故に注意は必要ですが、白内障が原因で寿命を縮めてしまうことはありません。
結膜炎・角膜潰瘍
症状 | 目やにが多くなり、瞼がふさがる |
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涙が出るため目の周辺が濡れている | |
白目が赤くなる | |
原因 | 床材・砂などの異物が目に入ることで起こる |
不衛生な環境による細菌感染 |
炎症で目が腫れたり、目を開けづらそうにしたり、痒みが伴うのでしきりに掻きます。
(1)結膜炎や角膜潰瘍にならないための予防策
- ケージ内を清潔に保つ。
- 早期発見・早期治療が鍵となる病気です。異変を感じたらすぐに診察してもらいましょう。
(2)結膜炎や角膜潰瘍の治療法
- 主に、消炎剤や抗生物質の入った炎症を抑えるための点眼を行います。点眼の際は、目の周りについた余分な点眼薬はティッシュなどで拭いてあげましょう。
- 治療中は、目に入ってしまわないように床材の使用や砂浴びを辞める。
特に角膜潰瘍はなるべく早めの受診が必要となる病気です。目ヤニで瞼がふさがり涙も多く出ている場合は、動物病院で治療をしてもらいましょう。
ハリネズミの目やにはとった方がいい?
目やには放置しておくと、皮膚炎の原因になることがあります。目やにが見られた場合はとってあげたほうが良いでしょう。
- 濡らしたコットンや綿棒で拭く
- 生理食塩水で点眼をする
どちらも難しいと感じたら無理をせずに動物病院で点眼薬を貰っておく、取り方のコツを指導してもらうことをお勧めします。ハリネズミにとってストレスが最小限で済むように、上手に行う必要があります。
体調不良が隠れている場合がある
目やにが出る原因は他にもたくさんありますが、人間と同じで免疫力の低下など、体調不良のサインであることも少なくありません。
毎日のお世話やチェックで気になることはメモにまとめておくといいでしょう。「いつ頃から?」「気になり始めたきっかけは?」「目やにの量や涙の量の変化」などを書きとめておくと、よりスムーズに適確に診断を受けることができます。
ハリネズミの目ヤニ・まとめ
ハリネズミが毎日、頻繁に目やにが出るのは何らかの体調不良や、目のトラブルであることが多いです。体調は崩していないか、目以外の異変や変わった様子はないか、しっかりと観察しましょう。
また、目やにを放置しておくのは不衛生ですし、皮膚炎の一因になってしまいますので、定期的に目やには取り除いてあげましょう。
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