ハリネズミが「伸びるもの」として歯や爪や針など、中には定期的なグルーミングが必要な物もあります。また、丸い印象のハリネズミですが、欠伸や伸びをする際に体を長く伸ばすという仕草を見せることがあります。
今回は、ハリネズミの「伸びるもの」についてをテーマに、管理やケアの方法なども紹介します。
目次
ハリネズミの爪が伸びてしまったら?
爪が伸びてしまうと、歩きづらくなってしまったり、糸くずに爪を引っかけて絡まり手足が血行障害を起こして壊死をしてしまう可能性があります。
ハリネズミは爪を切る際に暴れてしまう個体が多いので、難易度はやや高めです。暴れて怪我をしてしまうといけませんので、爪切りは2人がかりで行うと良いでしょう。2人がかりで出来ないといった飼い主さんには、ちょっとした工夫で爪切りが楽になるコツがあります。
ハリネズミの爪切りのコツ
ハリネズミの爪切りで、用意するものやコツについて紹介します。個体によって、必ずしも必要というわけではありませんが、爪切りをスムーズに行う上であれば便利です。
- 小動物用、もしくは人間用・赤ちゃん用の爪切り
人間用のものでも大丈夫ですが、少し扱いにくいのが難点です。ウサギなどの小動物用の爪切りのほうが使い勝手がいいかもしれません。爪切りは持ちやすいものを使用するようにしましょう。
- 大好物のおやつやごはん
大好物のおやつやご飯に夢中になっているときに爪を切るといった方法や、お腹に好物を塗りつけて、それを舐めようとしている間に切るといった方法もよく紹介されています。
- 網目の荒いカゴ・洗濯ネット
細かい網目のカゴや、穴をあけたトレー・洗濯ネットなどを使用し、隙間から出ている爪を切るという方法もあります。爪がかなり伸びてしまっている子にはおススメの方法です。
洗濯ネットはハンガーなどで引っかけてぶら下げておけるので、一人で行う場合にもとてもやりやすい方法です。しかし長時間、洗濯ネットに入れておくとストレスになりますので、素早く処理をしてあげましょう。
- お湯
足湯のときに爪切りをするという飼い主さんは多く、お湯で爪が柔らかくなり切りやすくなるといった利点があります。
伸びすぎを予防する方法は?
飼育環境を「爪を切る必要がなかった野生下での環境」に近づけることで、爪の伸びすぎの予防が出来ます。レンガや爬虫類用の岩場などは、ケージ内に置くことで爪が削れて、伸びすぎを防いでくれます。
また回し車に紙やすりなどを貼り付けて、爪を削るといった方法もありますが、回し車で長時間遊ぶ個体や、激しく動き回る個体は足を傷つけないように注意が必要です。
深爪には気をつける
ハリネズミの爪には血管が通っているため、短く切り過ぎてしまうと出血してしまいます。止血をして止まれば問題はありませんが、膿んで感染してしまわないような注意が必要です。
出血したときは清潔なガーゼやコットンなどで圧迫止血を行いますが、ペット用の止血剤なども販売されているので、爪切りの際は用意しておくと安心でしょう。
ハリネズミの歯が伸びてしまったら?
ネズミやウサギなどの小動物は歯が伸びてしまうという印象が強いかと思われますが、ハリネズミは歯が伸び続けるといったことはありません。なので、硬いものを食べて削るなど特別な対策は必要ありません。
言い換えると、ハリネズミの歯は折れたり欠けたりしても再生することなく、生えてこないので注意してあげましょう。
海外では綿棒を使った歯磨き法も紹介されていますが、一般的にはハリネズミの歯を磨くなどのお口のケアは、家庭では難しいでしょう。
ハリネズミの針が伸びてしまったら?
ハリネズミの針は体毛が束になって出来ています。なので、毛と同じように伸びたり、時々生え変わります。1本の針の寿命は最長で18ヵ月だといわれています。
ハリネズミの針は皮膚の健康を保つため定期的に生え変わるので、針が伸びたときの対処は必要ありませんが、抜け針には気をつけてしっかりと管理しましょう。
針が部分的に抜け落ちているのは、体調不良のサインなので、定期的にチェックをしてあげてください。
ハリネズミは体が驚くほど伸びる?
ハリネズミも人間や他動物と同じように伸びをします。初めて見た人は、丸い印象のハリネズミがぐにょ~んと長く伸びるのを見て驚くかもしれませんが、これはリフレッシュのためにしている仕草だといわれています。
警戒心の少ない個体は、睡眠時に体を伸ばしたまま寝る姿も見られます。また暑いと感じているときも同様に、体を伸ばして寝ていることもあります。
ハリネズミが伸びるもの・まとめ
ハリネズミの伸びるものには、毎日の管理・ケアが必要なものから、体調不良のサインとなるもの、特に対策が要らないものまであります。
ハリネズミの「伸びるもの」の中でも特に注意が必要なのは、爪です。爪の伸びすぎは怪我や、遊具での事故の原因になりますので、徹底的な管理が必要です。
爪切りに自信がなく、どうしても不安という飼い主さんは、無理をせずに動物病院やペットショップでお願いしましょう。
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